Windows Vista の2つのガジェット

最近 windows vista のガジェットをサイドバーから飛び出させることができることを知りました。あ~、windows vista の ui をクラシックモードにして動かしているので普段はサイドバーを表示していないのです。ですが、時計だけ表示するといいかなぁと思って、デュアルディスプレイの片方に表示させていた訳ですが。

さて、ふと「標準でどんなガジェットが入っているのだろう?」と思ってみてみると、「株価」なんてのがあります。起動すると何処からかデータを取ってきて30分遅れで表示しています。何処からかと言うと、MSN マネー http://jp.moneycentral.msn.com/inc/Attributions.asp からのようです。ガジェットに表示する訳ですからデイトレード用(って30分遅れじゃ意味ないかもしれないが)ってところでしょうか。ガジェットですから中身は javascript なはず。解析すれば会社ごとのデータを半リアルタイムで取得ができます。

こんなのもあるようです。
株価データ自動収集・分析サーバの開発(レンタルサーバ利用,データベース[Mysql])
http://blog.goo.ne.jp/a-stock

私が株価の情報を求めているのは、自動売買をしたいわけではなくて、逆、

 * 長期分析型のデータを集めたい。
 * SQL Server や Oracle などのへ負荷をかけるためのデータが欲しい。
 * 集計関数などで負荷を変けるデータが欲しい。

というわけで、本当ならば工場の在庫変動データとか車の部品データとかがあればいいんですが、なかなか出回ってない…というか出回るわけがない。というわけで、株価データがお手軽かなと。
閑話休題(それはさておき)

vista のサイドバーに表示するガジェットは javascript ですから、比較的(?)簡単に作成できます。簡単に作成できるわけですが、何に使うか?は謎ですねぇ。
おもちゃとしては、時計やface、天気なんかを表示してもいいのですが、それぞれ必ず表示されていないと駄目(時計はいいけど)という訳ではありません。必然性がないのですね。そうなると、いまいち「売り」ないのも頷けます。そうマーケティング的には技術アピールとか広告としてか利用価値がない(あるいは利用価値がある)。

それで、ひとつのディスプレイではなくて2つのディスプレイ、いや、もっと制限してサブディスプレイという形態を考えるともう少し幅が広がります。

 サブディスプレイとして使える3種類の8型液晶
 http://www.rbbtoday.com/news/20080307/49355.html
 USB 2.0対応 マルチディスプレイアダプタ(SXGA対応モデル)
 http://www.logitec.co.jp/products/dispad/ldesx010u.html

この場合、できるならば小さいディスプレイが良い。というのも

 * 複数のディスプレイを扱う場合と違い(デイトレードなど)、片方はアラームの扱い。
 * サブディスプレイをタッチパネルにして入力方式を変える。
 * メールなどはサブに置き、メインディスプレイではExcelやVisual Studioで作業する。

最近、vaio-T typeと 液晶ディスプレイの2枚で作業をしているのですが、サブディスプレイ(vaio-T typeのほう)に Outlook や 映像系(笑)を置いておくと作業が進みます。特に、メインディスプレイではリモートデスクトップを全画面で使うことが多いので、先のガジェットタイプや、前面表示のアプリでは作業の邪魔なんですね。

そこで、サブディスプレイを扱う技術情報ですが(やっとここまで話が来た)、

Windows Live ギャラリーから「Windows SideShow ガジェット」で情報を拾います。
http://gallery.live.com/devcenter.aspx

サブディスプレイを使う技術は windows sideshow と呼ぶようです。

Overview of Windows SideShow
http://msdn.microsoft.com/en-us/library/ms744147.aspx

ドキュメントの類は英語版しかありません.

Windows SideShow
http://msdn.microsoft.com/en-us/library/cc982274(VS.85).aspx

この sideshow は、先のサブディスプレイ以外に携帯端末でも利用できます。機種が限られているようなので(未調査)どんなものに乗っけられるのかはわかりませんが。

2007年12月のコンテスト
「Windows SideShowガジェット・アプリケーション・プログラム開発コンテスト」最優秀賞決定
http://ascii.jp/elem/000/000/090/90061/

MSDN マガジンの記事
Windows SideShow デバイスのガジェットを記述する
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/magazine/cc163488.aspx

windows vista で検索すると確かに sideshow があります。

<画像>

sideshow in vista

sideshow in vista

多分、windows 7 にもあるんじゃないかな。

<画像>

sideshow in wndows 7 beta

sideshow in wndows 7 beta

ヘルプを読むとごちゃごちゃとややこしそうですが、ざっとMSDN等を読んだ限りでは、

 * Windows Vista Basic Premium 以上(HOMEでは動かない)
 * C# 等の .net 言語で書ける。
 * ユーザーモードドライバーをインストールする必要あり?

で、何に使えそうかと考えると、

 * 中古のPDAのタッチパネルを使ったインターフェース
 * 中古のPDAの液晶を使ったアラーム
 * windows mobile が入った携帯電話をサブ画面として利用。
 * 携帯電話を PC のリモコンに。

な感じで。

そう、要するに「ポケベル」的な使い方がいいんですよ。
例えば、メールを読むのにノートPCを開かないと読めないのは、まあそれでもいいのですが。携帯電話に転送してぽちぽちと読むのもそれもいいんですが。メールをチェックするのにPCを立ち上げておかないといけない。携帯を携帯しないとけいない(当たり前か)。携帯を開かないとメールが読めない。ってのが手順が多すぎます。なぜ手順が多いとダメなのかと言えば、

 1.メールを来たことをアラームで知らせる。
 2.アラームをユーザが知る。
 3.ユーザがメーラーを開く。
 4.ユーザがメールのタイトルを見る。
 5.ユーザがメールの本文を読む/理解する。
 6.メールがスパム/無用なメールであることを知る。

みたいな流れで、不必要なメールを見るまでに手間がかかります。開かないと分らない。
でもポケベルぐらい情報が制限されていると、

 1.メールが来たことをアラームで知らせる。
 2.アラームをユーザが知る。
 3.ポケベルに表示されている液晶を見て判断する。

な、感じでユーザがメーラーを開いたり、メールを読んだりする時間が減らせます。重要なのは、この自分に不必要なメールと判断するところまでが素早いところです。

で、サブディスプレイに表示させておきたいのは、メールであるならばポケベル同様

 1.メールが来たことを知らせる。
 2.メールを開く。

ぐらいまでやっておいて欲しい。

勿論、これをひとつのディスプレイで作ることも可能だし、vista のサイドバーとして作ることもできますが、私としては

 * メインに作業する場所を荒らされるのは困る。
 * リモートデスクトップ等、全画面で動いているアプリが多いので、サイドバーが隠れる。
 * メールを一瞥するためには一定の大きさが必要。
 * タスクバーから吹き出しで出てくるのは目の邪魔で気が散る。

ということで、物理的に違うディスプレイを用意して、そこで動かしてしまうのがベターですね。
実際、サブディスプレイ(vaio T-type)に映像(笑)を流していても、それほど気になりません。仕様書書きになるとさすがに止めますが、定型のプログラミングであれば流したままでもいいし「作業」をするには持って来いです。

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