目次はこちら 最強.NET開発PC
さて、円安(2013/03時点で 1ドル94円)の折りに、輸入パーツを買い集めるのはどうかと思うのですが — 実際、SSD の値段は年末から徐々に上昇していて冷や冷やしましたが — 一度、予算を決めてしまえば、その予算に応じて組むことになります。最初の予算は、ソフトウェア代抜きで 20 万円前後と決めていて、上限が 25 万円ということです。多少、人柱的な要素を含んでいるので予算は高めに設定しましたが、オーバークロック専用機やゲーマーご用達の高価な趣味マシン、本格的なデザイナー系のマシンに比べれば、予算は低いほうですね。まあ、私の場合は .NET 開発PC ≒ 自宅の業務 PC という位置づけなので減価償却(3,4年程度)を見越した金額になっています。OS 無しの PC が 4,5 万程度で BTO で買える、そこそこのゲーム用 PC が 10 万程度で買える時代ですから、それ以上の使い勝手 — 似た値段/パーツを使っていたとしても、トータルとして「.NET 開発 PC」に求められるところを追及した PC にする必要があります。
■パーツの価格(2013年02月中旬時点)
型番 | 単価 | 計(税込) | |
CPU | Intel i7-3820 | 27,800 | |
MEMORY | XMS3 8GBx2 x4 | @9,480 | 37,920 |
水冷クーラー | HYDRO SERIES H60 | 7,980 | |
マザーボード | X79 Extreme9 | 29,980 | |
ケース | PCK9X | 12,940 | |
DVDドライブ | LITEON iHAS524 | 1,980 | |
グラボ | ZOTAC GTX650 | 14,980 | |
SSD | Plextor PX-512M5P | 39,990 | |
HDD | WD20EZRX SATA3 2TB x2 | @7.980 | 15,960 |
電源 | AX760i | 30,780 |
締めて、220,310円(税込)というところです。20万円の予算を若干オーバーしているのは、消費税分の計算を忘れていたのと(苦笑)、電源ボックスに見栄を張ったからからですね。グラフィックボードに関しては、ここまで必要なかったかも、という阪口氏の話なのですが、Windows ストア アプリを作成するときに XAML 描画で GPU を結構使うので、これはこれで実験用に必要と感じています。
価格を抑えたい場合は、前の PC から流用したり、後々に買い揃えるというパターンにします。今回は、初期投資ということで一括秋葉原で揃えましたが、普及した時点で少しずつ買い揃えるのもよいでしょう。
■パーツの調達先
秋葉原での購入先は、ドスパラさん、ツクモさん、ソフマップさんです。購入時に店内での写真を撮影させて頂きました。写真や記事(詳しいパーツ情報など)は、このブログとは別に正式な記事にして仕上げてさせて頂きます。
購入時のパーツ選定、パーツの組み立ては、リンクスインターナショナルの阪口さん、デザインラボの加藤さんにご協力頂いてます。ご協力ありがとうございました。
パーツの価格については、購入した時の時価になるため、現時点では変わっている可能性が大…というか、変わっているので店員さんにお尋ねください。
■ソフトウェアの価格
今回、OS や Visual Studio 2012 などは、私が MSDN を使っているので購入費がかかっていません。全体的に安く仕上がっているのは Windows 8 Pro の OS 代金が入っていないためでもあります。これだと BTO と違ってきてしまうので、ソフトウェア代も算出しておきましょう。
Windows 8 Pro | 16,000 |
Visual Studio 2012 Pro | 60,000 |
Micrsoft Office 2012 Pro | 50,000 |
SQL Server 2012 Express Edition | 0 |
IIS + ASP.NET 4.5 | 0 |
VMWare Workstation 9 | 36,000 |
買うとなると締めて、162,000円になります。ただし、この中で必須のものは Windows 8 だけで、.NET のWindows ストア アプリを作るときには、Visual Studio 2012 Express Edition という無償のものあるので、これを使うことができます。仮想環境も VMWare Player や Virtual Box を使えば費用は掛かりません。私の場合は、仕事用に必須なので MS-Office が入っていますが、今後は Office 365 と OpenOffice を併用する — MS-Office との互換を Office 356 に任せる — というコストダウンの方法もあります。
■これからがスタート
.NET 開発 PC は組み終わりましたが、実はこれから本格的なスタート。この組み合わせ実際に .NET 開発がどれだけ「快適」になるのかを検証していきます。いくつか検証ツールを作ることになるので、ちょっと間を置いて再開しましょう。
そうですよね。
いくら良い構成でもソフトウェアありきの話。
こちらもすごく良い経験ができたです。ええ。
「妥協しない」≒「多少のことならば金で解決する」ってのを実践しましたからね、今回は。モノだとなんとかなるけど、人/ソフトウェアはそうはいかんですよね。やっぱり。
なわけで、最強.NET開発PCも、本当に「最強」なのかどうかはこれから、ということでまだまだ続く。