最強.NET開発PCを作るよ(その2)

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最強.NET開発PCを作るよ(その1)
http://www.moonmile.net/blog/archives/4116

の続き。

開発用 PC を構築したいと思ったときに、各氏に相談した条件として「メモリは 64GB」にしたい、というのが筆頭でした。円安になって、輸入もののメモリとか HDD とかがバンバンと高くなる折だったのですが、ここでケチってしかたがないし。かといって、どのくらいのメモリが「開発にとって快適になる程度なのか」はいまいちわからなかったのです。
BTO パソコンの場合は、ブラウザで見ながらポチポチとメモリの容量を挙げて「ああ、これだと全体が高くなるから、この程度でいいか」ってな具合に、価格比で計算してしまいがち。あるいは、マザーボードなどの制限から、積めるメモリはこれが限度、ってな具合に当時買うときの限界いっぱいまで、ってのが普通です。

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で、今回の場合は、Windows 8 を入れるのは必須だから、最低でも 2GB 以上、最大は 128 GB までいけるそうで、その間の選定になるのは確かです。開発マシンの場合、客先の実行環境と揃えるためにあえて 32 bit環境を揃えないといけない場合もあるのですが、今回は自分のメイン開発マシンになるので 64 bit 環境にして、メモリ枠を外していきます。

そして、手元にある PC で Windows 8 を試している体感として、

  • メモリ 4GB では、Windows 8 そのものが重い。
  • メモリ 8GB は、Windows 8 は軽いのだが、Visual Studio 2012 の XAML デザイナが重い。

という感触を得ています。メモリ 4 GB のほうは、CPU が Dual core という古いマシンなので、i5 あたりの CPU であれば、もうちょっと快適でしょう。実際、acer w500 では、メモリが 2GB しかない状態ですが自作の Windows ストア アプリなどは、さくさくと動きます。ただ、GPU が非力なので、Windows ストア アプリのゲーム関係はほとんどダメですが。

メモリ 8GB のほうは、vaio のノートブックで、当時(2年前?)にメモリをいっぱいまで積んだものです。このノートパソコンだと、Windows 8 はさくさく動くのですが、微妙に Office 2013 が重かったり、Visual Studio 2012 のデザイナのところで倒れたりしています。たぶん、HDD 関係が重たいので、バランスの悪いマシンなのでしょう。

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ビジネス仕様かつノートブックなので、グラフィック関係はあまり関係ありません。Windows 8 では HDD のアクセススピードが推奨環境に入っているので、これが足を引っ張っているような気がします。

これらの経験からすると開発機としては、最低 16GB のメモリを積んでないと「快適な環境」は望めないのでは?と考えました。Visual Studio 2012 自体は、100 MB と以前とあまり変わらないのですが、XAML デザイナが同じく 100 MB、シミュレータを動作させると、こんな風に自分自身にリモートログインをするために、利用メモリががんがん増えていきます。

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なので、シミュレーター自体を快適に動かすためには、ホストのマシン(Visual Studio が動いているマシン)に、タブレット PC 並の余力が必要になるのでは?と考えています。このあたりは、時間を取って検証したいところですね。

プラス、サーバー系との接続をするため、執筆の関係や顧客環境の関係から、いくつかの Widows のバージョンを用意しておく必要があります。私の場合、VMWare を昔から愛用しているのでこれを使うと、最低でも 2GB は取られてしまうのです。所詮、仮想環境ですから(サーバー機ではないという意味で)接続できれば ok という考え方もあるのですが、逆に言えば仮想環境としてパフォーマンスを利用して、高速な LAMP 環境とか IIS/ASP.NET 環境として利用してもよいわけです。こうなると、仮想環境であってもメモリを 8 GB 取れれば、結構なことができそうです。

そういう経緯で考えて、

  • Windows 8 + Visual Studio 2012 + Blend + シミュレーター で 8GB
  • VMWare の仮想環境で 8GB

というパターンは最低おさえておきたい。なので、16 GB は最低ほしいメモリなのかなというところです。仮想環境を使わない場合は、8GB に抑えておいてもよいのですが、体感として16GB はないと足りないところでしょう。

これに、動作としては、

  • ブラウザ Firefox
  • Office 2013

が加味されます。ブラウザは、ie でも chrome でもなんでもよいのですが、Visual Studio で開発しているときにブラウジングが重いと、開発効率に影響します。google を使って検索しますからね。ええ、私の場合、家での開発なので「社内セキュリティでブラウジングできない」っていう縛りはありません。

Office 製品は、Excel/Word/Outlook を使っています。メーラー関係は、電八でもいいのですが、あんまりこだわりがなくなって、しばらく前から Outlook にしてしまいました。
プリントアウトをほとんどしなくなってから、モニタで仕様書の確認をしています。あと、進捗管理用に Excel は必須なのです。このあたりを数枚開いた状態で、Visual Studio を使って開発をするので、さらにプラスして 32 GB ってのがあれば、大丈夫かなと考えていました。

■メモリスロットの問題

32 GB の場合は、8GB のメモリを4枚ってことになります。マザーボードの関係から、メモリのスロットが 4 枚ということが多いので、この構成がベターなところかなと。同期とか相性の関係から、本来ならば 2枚セットを1つだけで済ませたいところですが、そうすると 16 GB x 2 とか、高い構成になりそうな感じ。

さて、当日、各氏と秋葉原を巡ったわけですが、各店舗で 16 GB のメモリが売り切れていました。32 GB のメモリにしてもよかったのですが、ここを必須としたのは、

  • 先の環境に加えて、SQL Server などの DB を乗せて実験する
  • VMWare を同時に2以上動かして、C/S のパフォーマンスチェック
  • 普通に出回っていそうな 32 GB では男が廃る

ってのを考えて(ええ、多少見栄もあってw) 64 GB になっています。「安心料」って感じですかね。あと、自分へのモチベーション燃料とか。

そんなわけで、メモリ購入の当日、16 GB のメモリがないので手詰まりか…と思ってみたものの、実は、各氏に選定してもらったマザーボードのメモリスロットルが 8 枚であることがわかりました。これならば、8 GB を 8 枚(2セットを4個)で差し込めるわけで、メモリの価格も抑えられます。

■で、実際どうなのか?

軽く Visual Studio 2012 を立ち上げて、Outlook を動かしてという具合で、現在こんな感じです。メモリ的には、5.4 GB なので、8 GB あれば十分かと思えるのですが、実体験からいうと Visual Studio + Office だけの組み合わせでも 16 GB は必要です。なんやかやと動かし続けると、8 GB ぎりぎりになってスワップが発生し続けて、Visual Studio が重すぎる感じになります。

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なので、現状、Intel i5, i7 ぐらいの CPU であれば、16 GB ぐらいに増設すれば、そこそこ開発に快適な環境が得られるのではないかと。実売的には、1万円ぐらいの追加投資ですかね?

次は、CPU についてみていきます。

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