iPhone/iPad アプリ開発 逆引き大全 500の極意ができました

iPhone/iPadアプリ開発 逆引き大全500の極意|書籍情報|秀和システム
http://www.shuwasystem.co.jp/products/7980html/3352.html
iPhone/iPadアプリ開発逆引き大全500の極意―Apple Mac OS10Lion対応 iOS5SDK/Xcode4対応: 増田 智明, 池谷 京子: 本
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そんな訳で苦節半年(ぐらいかな)掛かりましたが、iPhone/iPad プログラミングの本ができあがりました。総ページ数 600頁強、総Tips 数 500 、私の担当分は 300 tips という具合です。今回の本では、サンプルプログラムを CD-ROM ではなくて、サイトからダウンロードすることになっています。現時点で準備中(整理が間に合わなかった)なので、今週中にはアップします。

ひと通り iPhone プログラミングの手順が書いてあります。Xcode 4 をベースにして、iOS 5 に対応というところですね。執筆中に、XCode 4 のバージョンが上がるものだから、ちょっとばかり最新のバージョンと違うかもしれない(コンポーネントにメソッドを追加するところとか、最新版のほうがちょっと便利)のですが、ほぼOKです。

で、基本的に XCode のコンポーネントをぺたぺたとストーリーボードに貼りつけて作る、というやり方なので、UIKitをがりがりコーディングということはしていません。なので、ハードなゲームアプリとか、実にすばらしいUIのあるアプリ、を使う向きの方には物足りない(と言いますか、役に立たない)かもしれませんが、ひとまず、XCode をダウンロードしてシミュレータから初めてみたい、という方にお勧めです。いわば、Visual Studio 感覚で、iPhone アプリを作りたいよという方向きですね。私自身が、非常に Windows 寄りな人なので、そっちのほうから攻めています。

Objective-C の文法自体は、本書では網羅していません。iPhone アプリを作成するために必要な部分だけを解説しています。なので、Objective-C なりのオブジェクト指向プログラミングをしたい場合にも、本書はちょっと向きません。逆に言えば、C、C++ は大まかにわかる、Objective-C はわからない、C# はちょっとわかる程度でも使える感じになっています。他書とちょっと違うのは、Objective-C から C言語の配列や文字列を扱うところを少しいれてあります。これは、C言語で作ったライブラリをそのまま iPhone に流用するところを想定しています。逆に、ポインタやリファレンスの話はざっくりと省いてあります。

Tips の中で、XCode からプロパティを操作するところ、コードからプロパティを操作するところがかなりダブっているところがありますが執筆上の都合でそのままにしてあります。本当はそれぞれ分けてページ数を減らせばよかった(単価が安くなる?)のですが、諸々の事情がありそのままに、という具合です。あちこちページを捲らなくてもプロパティの操作については一か所で閲覧できる、という「前向きに」捉えてくださるとありがたいです。m(_”_)m

と言う訳で、実に Visual Studio な人が、Xcode を使ったら「こうなっちまった」感が強い極意シリーズとなってしまいましたが、本屋さんで一度手に取ってみてくださると分かります。そうそう、どう作っても UI が iPhone になるように出来ていて UIKit は素晴らしいかなと。Objective-C の文法と、UIKit があいまって実に…な感じだったります。

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