小学1年生でもわかる7月中に夏休みの宿題を終わらせる方法

「小学1年生」と銘打っているのは、うちの娘が小1になったからなんです。
最近の小学校は、8月末までの夏休みではないそうで、中途半端に8月20日頃(正確な日付は忘れました)から2学期が始まります。

まぁ、それはさておき。

夏休みの宿題を8月末まで引っ張らないためには、【計画を立てて】そして【計画通り】に実行する、というのが定番ですが、プロジェクトの考え方で言うと、全く駄目です。絶対に遅れがでます。なので計画通りに終わることはありません(計画に忠実な、妙に厳しいマネージャ=親がいれば別ですけど)。

そんな訳で、アジャイルに、と言いますか、TOC で、と言いますか、私が小学生の頃にやっていた方法を公開します。
# 基本的な方法は、今でも変わっていなかったりして。

以下が、今回の計画の手順。

1.夏休みの宿題が全体で、どれだけなのか確認する。
 → 朝顔の観察が3枚
 → 絵日記が2枚
 → 夏休み帳が32ページ
 
2.7月中に終わらせるものをピックアップする。
 → 朝顔の観察で、2枚は7月中、1枚は8月
 → 絵日記は、1枚は7月中、1枚は8月
 → 夏休み帳は、7月中に
 
3.夏休み帳を7月に終わらせるために、毎日何ページやれば良いか計算する。
 → 娘自身が数えたところ、毎日3ページやれば、8月1日に終わるそうです。
 → 土日もやるらしいが、黙っておく(後で、土曜日に聞いてみます)
 
4.夏休み帳を毎日、【最低限】3ページやる。
 → 気が向いたら、3ページ以上やってもよい。
 

こんな感じです。

このスケジューリングのミソは、

・【最低限】3ページずつやる。
・気が向いたら、3ページ以上やってもよい。

の組み合わせです。

ひとつ目は、最低ラインを決めておいて、最低限スケジュールが守れるようにします。
ふたつ目は、余力があればタスクを先に進めるということです。

現状の IT 系のスケジューリングで一番まずいのは(ウォーターフォールでもアジャイルでも)、ひとつ目の縛りを守らないのもそうなのですが、ふたつ目を行うための余裕を持たせないことで、失敗する例が非常に多いのです。
タスクをこなす量は、日々ムラが出るのは仕方がないので、ひとつ目の縛りが多少上下しても構いません。ただし、その上下分を後からフォローできるようなバッファを取ることが大切です。それが、ふたつ目の余力になります。

だから、親のアドバイスとして、良くない例は、子供が更に夏休み帳をやろうとしているときに

「もう、3ページやったから、明日また3ページやろうね」
「既に3ページやったから、また明日にすればいいんじゃない」

とスケジュール通りに運ぼうとするのが間違いで、余力を削ってしまっています。
やる気なりモチベーションなりやれる時間なりがあるときは、

「3ページやったのだから、あとは自由にやっていいよ」
「3ページやったから、後は疲れないようにやっていいよ」

という余力で進めます。

こうすると、夏休み帳を7月中に終わらせる、という【目的】に沿って行動ができるようになります。
最低限、毎日3ページというノルマがあるので、計画通りにも終わります。

【目的】を忘れて【計画】に沿わせようとすると失敗しますよ、という話です。

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小学1年生でもわかる7月中に夏休みの宿題を終わらせる方法 への7件のフィードバック

  1. masuda のコメント:

    ちなみに、上記の方法は、XPのストーリーカードやスクラムのバックログ、PMBOKのWBSに適用できます。
    このときに適用条件があって、
    ・それぞれのタスクの粒がおおまかに揃っていること。
    ・それぞれのタスクの難易度がおおまかに揃っていること。
    のように、粒度が一定であることが条件です。
    あと、重要なのは1タスクが1日以内に終わることですね。複数日にまたがる場合は、複数の子タスクに分けるか、別な手法で管理します。

    タスクを小分けにできない例としては、
    ・水泳で10メートル泳げるようになる。
    ・自転車を補助輪なしで乗れるようになる。
    というような、達成割合が測定できない(達成/未達成のいずれか)ものですね。
    このような場合は、達成するための予想日数(実績などから)、未達成の場合のリスク管理をします。
    まぁ、夏休みの宿題は未達成でもいいけど、お仕事は未達成では駄目ってのは多いですからね。代替案を用意するってのが常です。

  2. konica のコメント:

    見えます・・・見えますとも。
    しかし・・・ついつい遊んでしまうという。

    ちなみに私は小学校の夏休みの宿題を冬休みに出したという、
    記録保持者( ; ̄ω ̄)ゞ

  3. masuda のコメント:

    夏休みの宿題を出さない/やらない、というのも、ひとつの手ですよね、とか。

  4. キングカズマ のコメント:

    私今小学5年生なんですけど・・・                            三日間夏休みの宿題をサボってしまいました・・・                    今8月11日なんですけど,                              宿題を四つしかできてません・・・ほかの宿題が、あと。5個も残ってるんですけど・・・  14日までに終わらせなきゃいけないんです。                      どうしたらいいですか?!

    • masuda のコメント:

      アーンドバリューという方式があるので、まずは宿題が終わる予定日を計算してみましょう。

      宿題の重みが同じ、夏休みの開始日(7/25)と仮定すると、
       宿題の実績 = ((7/25-8/11) – 3日) = (23-3) = 20日間
       ひとつの宿題に掛かった日数 = 20日間 ÷ 4 = 5日間
       これから掛かる日数 = 5日間 × 5 = 25日間]
       終了予定日 = 8/11 + 25日間 = 9月5日
       ゆえに予定日は 9/5 になる

      ので、8/14 までに終わるのは無理そうですね。
      3日間サボったことになっていますが、実績としてひとつの宿題に5日間掛かっているので、
      これを本来の終了予定日である 8/14 に合わせるのは、到底無理です。
      残り5つの宿題を、4日間で終わらせるのですから…これは、IT業者であっても1日フルに使っても 96 時間しかないので無理。

      となると、マネジメント的に考えて「夏休みの終了を伸ばす」あるいは「宿題の提出期限を延ばす」というのが妥当なところです。
      ある程度、残期間が長い場合は、
       人員を入れる≒友達に宿題を手伝って貰う、
      ということも可能なのですが、この残期間では難しそうです。
      裏技として、
       期間をお金で買う(製品を買う)≒友達の宿題を写す
      こともできますが、うまくできるかどうか分かりません
      (まあ、これがお勧めではあるのですが…一応、本当に5年生だったらこまるので :D )。
      (ツールで苦労している場合は、ツールを「買う」のが一番なので)

      なので、
      ・提出期限が伸ばせるかどうか確認する。
      ・提出期限を延ばす前提で仕事/宿題をする。
      という形で、無理な徹夜をせずに仕事/宿題を完成させるのは如何でしょうか?
      後の顧客満足度/先生ウケを考えると、これがいいと思いますよ。

  5. こばしだいち のコメント:

    僕は今3年ですけど僕は宿題の漢字と夏休みのノートしかすすまないです(計算ドリルがすすんでいないですどうしたらいいですか)

    • masuda のコメント:

      お盆前にコメントを貰ったのに、お盆後になって申し訳ない…
      計算ドリルが進まないということは、「計算ドリルが苦手」ってことですよね?
      苦手なものは手をつけにくいし、気ままにやると終わらないままになってしまうので、ちょっとだけ計画を立てます。
      (あと10日位しかないけど大丈夫かな)。

      1. 計算ドリルの全体の見る(ページ数を数える)。
      2. 時計で時間をはかって、ちょっとだけ(1ページだけ)やってみる。
      3. そうすると、1ページ分の時間 × 全体のページ数 で、「どれだけかかるか」の予想を立てられる。

      予想が立てられたら、後は順々にやっていきます。
      例えば計算ドリルが30ページあって、1ページに1時間かかるのであれば、全部で30時間かかります。
      これを10日でやろうと思えば、30 ÷ 10 = 3 になるので、1日3時間やればよい。3時間かかるかもしれないし、3時間かからないかもしれない。でも、大体3時間やって、大体10日間やれば、計算ドリル30ページが終わる、という予想が立てられます。

      1日のうち3時間続けてやってもよいし、、朝と昼過ぎと夕方の3回に分けてもよいし、午前中と午後の2回に分けてやってもよい。でも、大体1日3時間ぐらいはやらないといけないし、逆に言えば3時間やれば、計算ドリルが終わることになります。

      4. 「どれだけかかるか」の時間を、全体の日数で割って、1日やる時間を計算する。

      のがコツなので、試してみてください。

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