“ミニマム インターフェース展” YCAM

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site hirac : サイトハイラック
http://hirac.info/site/
ci090526100505

minimum interface
http://minimum.ycam.jp/

ci090526100513

直接コンピュータ(キーボードなど)に触れることなく、コンピュータの機能を使って現実と仮想を組み合わせる試みです。有名なところでは、iPhone の2本指による拡大/縮小/回転などがあるのでしょうが、私としてはこっちの紙の上に穴を空けたパンフレット(?)を使って、机に案内を表示する、っていう発想のほうが面白い。

仕組み的にはバーチャルの画像と立体を組み合わせる、ポイントを認識する仕組みと同じでしょうから、

1.紙を WEB カメラで移す。
2.穴の位置を認識して、傾きを測定する。
3.穴がふさがれた状態を認識して、対応する案内/ガイドを持ってくる。
4.穴の位置に会うように画像をスライドで表示する。

という具合(だと思う)。

私にとって一番「面白い/楽しい」と思うのは、物理的な「紙」を使っている、ところです。wilcoom 03 のタッチパネルや PDA を使っていて不満に思うところは、それに物質感がないところです。常にすべすべ。昔、科学技術館(だったか)、液晶にざらざらする触感を与える展示がありました。確か、数年前にアルプス電子(だったかな)が液晶を波打たせる技術を開発/販売していたと思います。これを使うと、若干ですが指先で感じられるほどボタンが盛り上がったり、ざらざらした感触が得られます。DS のようにタッチペンで主に操作するときには別に触感はいらないのですが、携帯電話の場合「数字」を打つときの触感が結構重要です。物理的なボタンを使ったときは、くぼみや、5番の中点(中心を知らせる仕組み)を利用して、ボタンを見なくて押せますが、液晶パネルの場合にはこれができません。なので、液晶だけのほうが見た目は美しいかもしれませんが、いまいち使いづらいのです。極論を言えば「機能美を優先しすぎた、アールデコ的な反動」を感じるのです。

と私的な意見はこれくらいにして…

さて、これは紙に印刷して来場者に配る、のですからパンフレットとして使えます。
YCAM で使われたパンフレットは非常にシンプルなものですが、カラー印刷もできます。

穴は穴じゃなくても良い訳でなんらかの認識しやすいカラーでもいいわけです。

認識の方式としては、

– カラー階調による認識
– 形状認識

が考えられますが、形状認識のほうは画像にエンボスを掛けて認識させるんでしょうが、誤認識が多そう。色調と組み合わせて、触感的には形状(丸とか四角とか星型とか)をあわせると人間にわかりやすいかな。

ブロックにマーキングを付けて認識させる方法は確立されているので、あとは

– どんなブロックを使うのか?
– どんな紙/マーキングを使うのか?
– 映像との組み合わせは、どのくらいが適切か?

の感覚的な組み合わせでしょうか。

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