「Azure OpenAI Service入門」を発売します

「Azure OpenAI Service入門」日経BP社

https://www.amazon.co.jp/dp/4296080385

もうちょっと早めに出版したかったのですが、諸々大変で(主に第8章のところで)ちっとばかし遅れて4月頭に発売になりました。一応、新人教育などに間に合ったと思うので良しとしてください。

目次

  • 第1章 Azure OpenAI Service の概要
  • 第2章 OpenAI の概要
  • 第3章 Azure OpenAI Studio の活用
  • 第4章 モデルの種類
  • 第5章 具体的なアプリケーション
  • 第6章 パラメーターの詳細
  • 第7章 プログラムから活用
  • 第8章 アプリから活用
  • 第9章 独自データを使う
  • 第10章 他システムとの組み合わせ

サンプルコード

https://github.com/moonmile/openai-samples

内容的には、OpenAI API を Azure を通して使うパターンです。OpenAI API の場合、Python プログラムが多いのですが、この本では全面的に C# で書いています(ちょっとだけ、Python と Node.js があります)。Python の場合、主にコマンドラインと Web アプリが主流となるのですが、C# の場合はデスクトップアプリやスマホアプリ、Azure Fuctions などと組み合わせが可能です。自前のツールから JSON 形式で OpenAI を呼び出してもよいのですが、本書では Azure.AI.OpenAI パッケージを使って通信をしています。

実は、執筆中に Semantic Kernel が発表されてどうしたものかと思っていたのですが、Azure 上のプレイグラウンドである Azure OpenAI Studio のサンプルコードが Azure.AI.OpenAI パッケージを中心として書かれていることと、Azure の各種の機能と組み合わせることも本書の目的のひとつであったので、Azure.AI.OpenAI パッケージを使っています。Azure.AI.OpenAI パッケージ自体がβ版なので、先行きはなんともいえませんが。あと、Azure AI Studio という形で他の AI が使える仕組みもあるのですが、これも OpenAI API に限るために Azure OpenAI Studio のほうを基準に解説しています。最近 OpenAI 以外の生成AI が発表されつつあるので、1年後ぐらいには状況が変わっているかもしれません。

執筆者としては、第5章の具体的なアプリケーションで ChatGPT を使ってアプリをつくる下りを書いているのと、第6章と第7章で具体的にアプリケーションに組み込んでいる(デスクトップ、スマホ、WEBサイト、Azure Functionsなど)ところがポイントです。このあたりは、Python ではなく C# を選んで欲しいというところですね。まあ、Python で GUI も可能ではあるのですが、私自身 Python はあまり得意でないので(というか、サンプルコードぐらいしか動かさないので)。

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