PERT図とカレー調理の関係

チンゲン菜で作るおいしい餃子とプロジェクトマネジメントの関係 | Moonmile Solutions Blog の続きで、プロジェクトマネジメントと料理の関係です。いや、単純におらのカレーレシピですけどね。ちまちま、Windows 10 IoT Core Advent Calendar 2016 – Qiita を埋めつつ、中小規模のプロジェクトマネジメント案を練りつつということです。

タスクを並立させる

餃子料理の場合は、ひとりタスクになりますが、カレーの場合はいくつかのタスクが平行して動きます。複数名でプロジェクトを動かせば途中のマイルストーンがネックになり、ひとりでプロジェクトを動かしてもお客が絡めば応答時間によってマルチタスク的に動かせるという話です。ラピッドプロセスやJIT的に応答を返すのではなく、むしろ、その時間差を利用するという方法ですよね。どれだけ急いでも必ず時間が掛かるような薬剤の検査プロセスのようなものを想定してください。時間が掛かる部分は、止まっている必要はなくて、何か別のタスクを重ねることで全体の時間=クリティカルチェーンが短くなります。これは PERT 図とガントチャートを併用すること判明できます。

カレーを作る

今日は鶏肉でカレーを作ります。あらかじめ切ってあるのもいいけど、鳥皮が欲しいのでもも肉を買います。これでだいたい6人分です。カレーのルーが12人分なのと、鍋の大きさの関係を考慮すればokです。

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ピーラーで向きます。便利ですね。

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ジャガイモをざっくり切って、ニンジンは乱切りにして水につけておきます。ほんとうはジャガイモだけでいいんだけど、面倒なので人参も一緒に。

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玉ねぎは、ざくざくと薄切りでokです。ホワイトシチューの場合は色を付けないために薄く切ったり、みじん切りにしますが、カレーだし、これで十分です。

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生姜を微塵切りにします。皮は大匙でこそげるように向くと楽です。

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こんな感じにみじん切りにして、

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鍋に突っ込みます。まだ火をつけていない状態で、玉ねぎ、しょうがを入れて、オリーブオイルを大匙1か2ぐらい。

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鶏肉をひと口大に切ります。野菜 → 肉類の順で切ると、包丁やまな板を洗う手間が減ります。ムダな手間を省くための「段取り」が大切です。

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塩をひとつまみ、胡椒、酒を大さじ1入れて、小麦粉を大さじ1半位入れます。小麦を肉のまわりにつけるとなめらかになって美味しくなります。これを、パックの上で混ぜます。パックはそのまま捨てるから洗い物がひとつ減りますよね。

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肉のほうは、塩や酒がしみこむまで「しばらく置く」ので、その時間を利用して玉ねぎを炒めます。ここがちょうどマルチタスクになっているところです。玉ねぎは強火で炒めてもokです。弱火のほうが焦げなくてすむのですが、時間がかかるので、強火で。カレーなので多少焦げても大丈夫です。

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だいたい水分が飛んで玉ねぎに色がついてきたら、味がしみこんだ(だろう)鶏肉を投入。

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ここもひたすら強火で大丈夫です。鍋に小麦粉が焦げ付きますが気にせず炒めていきます。へばりついた小麦は水を入れたときにきれいに落ちます。肉のまわりを少し焼いておくことで、水分が中に入り過ぎずにすみます。牛肉だったりすると肉汁が水にでなくなります。

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人参とじゃかいもの水を切って鍋に投入。軽く混ぜます。

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水を具が浸るまで入れます。これだと600ccぐらい。ルーが多いと堅めになるし、少ないと緩めのカレーになります。

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別途、圧力釜で用意していたご飯も同時に炊き出します。カレーは15分煮込み。圧力釜のごはんは強火で沸騰させた後、5分だけ弱火で。

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15分経って、蓋をあけて

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6人分のルーを入れて、きちんとかき混ぜて、ひと煮立ちさせます。

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うちにはシャトルシェフがあって、魔法瓶のように鍋ごと温めることができます。普通に煮込むのと同じ効果が得られ、これで15分置きます。トータル30分煮込むのですが、最後の15分は、火の番をしなくてよいので、皿を並べるとかご飯をよそうとか別のことができます。

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15分経ってできあがりです。かき混ぜたりしないので煮崩れしないのが特徴です。大根の煮つけとか、崩れそうなものはこれを使うとうまくいきます。ガス代も浮くしね。

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炊き上がったご飯にカレーを掛けてできあがり。

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パラレルで料理を作る

この煮込んでいる間とか、味がしみこむ間を利用するのが、20分で2品おかず (ベターホームの料理の先生おすすめレシピ集) です。絶版?扱いになっていますが、この本には2品を同時に作る(同時にできあがる)レシピが載っています。

これはプロジェクト運営にも活用できるテクニックで、ひとりプロジェクトであってもひとつのタスクをシーケンシャルにこなすのではなく、何かの待ち時間をうまく利用してタスクを平行動作させるのです。複数名のプロジェクトでも、できるだけシーケンシャルにならないようにタスクを配置します。設計においても注意が必要で、実装時にマルチタスクで作業ができるように設計するという技があります。段取りとパラレルで料理を作ることを覚えると、同じことを実際のプロジェクトでもできるようになるので、試してみてください。

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