仕様書の基本と仕組み 第2版ができました

宣伝がてら。秀和システムの「仕様書の基本と仕組み 第2版」の見本が届きました。

図解入門 よくわかる最新 システム開発者のための仕様書の基本と仕組み[第2版]|書籍情報|秀和システム

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基本的な路線は変わらず、増補版という形でボリュームを増やしています。

  • 継続的にアップデートする WEB サイト開発のパターンを追加
  • 携帯アプリなどのパッケージ型の開発パターンを追加
  • 仕様書テンプレートを追加

しています。まあ、アジャイル的に言えば、仕様書、設計書は必須という訳ではないのですが、取り処としてちまちま作っておくと便利です。特に、複数名のグループであったり、外注をしたり、あるいは外注を請けたり、というところでは「契約面」も含めて、仕様書が必須になります。

この本の中では、仕様書(specitication)と、設計書(software design)の区別をあまり明確に解説していません。いくつかの WEB サイトや現場でもこの区別は曖昧なのですが…まあ、曖昧でもいいんですけどね、それは現場に応じて。区別をするならば、仕様書が「顧客からの視点」で、設計書が「開発メンバからの視点」ってことです。これは、ひとり開発や自社開発でも同じことで、

  • 外側から制約を掛けるもの。必須となる条件や機能のことを「仕様書」に書く。
  • 「仕様書」の機能を具体的にプログラムコードまでに落とすまでを「設計書」に書く。

という区別にしておいたほうが良いです。これは、仕様書、設計書という名前にこだわるのではなくて、「何を作ればよいのか」、「今回は何は必要ないのか」という「作業量」の問題ともなり、契約の線引きにもなります。このあたりが曖昧のまま進むと膨大な無駄コードを量産してしまうことなるので、注意が必要です。が、まぁ、現実的には、そういう線引きも必要なんですが、「作業工数」という人月的な面もありますからね。工場のラインとは違って、

  • 作らなくて、他から持ってくることが可能
  • ここで作っても、使わない可能性がある。
  • 他で使うために、ここで作っておく

というパターンがありますからね。そのあたりの話はまた別途。

仕様書のテンプレートに関しては、Word/Excel 2010 で用意をしました。先の秀和システムさんのサポートページがからダウンロードができます。使いどころや説明に関しては、書籍をご覧ください。ちまちま自分で使っているものを多少改変してあります。

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