「100年に1度の不況とどう向き合うか」山口義行

立教大学経済学部教授 山口義行氏の講演に行ってきました。
http://www.itabashi-kigyou.jp/seminar_sougyou.html

ワタクシ、テレビを見ないので山口氏が、どれだけテレビに露出しているのか分からないのですが、竹中平蔵氏を随分とライバル視していたのが印象的です。

# 実はワタクシ、板橋区創業支援ネットワークの専門員、という席があって、な~んにもしてないけど、一応席があります(苦笑)。4年前ぐらいから事務局長の中嶋さん、や駒林さんにはお世話になっています。途中、とある事情で2年間ぐらい中が抜けていますが。近いうちに「板橋シリコンバレー化計画」でお話をさせて頂きたいなぁ、と妄想/空想/想像/発創したりしています。

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http://www.itabashi-kigyou.jp/seminar_net.html
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そんな訳で、聴衆80名中、半分以上は銀行関係?(多分、城北と西京)あとは中小の経営者の方でした。
内容をざっと列記しておくと、

・サブプライムローンがどうして日本の中小企業に関係するのか?
・今度は、MBS/CMBS(商業不動産担保証券)が危ない。
・来年には、CMBSの借り換え時期があるので、アメリカは二番底
・CMBSの規模は700兆円に上り、リーマンショックどころではない。
・REIT/J-REIT(不動産証券化商品)も危ない。
・ガソリン自動車が電気自動車になると、部品点数が2万か1万に減るので、下請けの部品会社が危ない。
・そんな訳で、
 価格競争にならないように、価値競争をする。
 人と企業を「つなぐ」
 何を売るのか?誰が買うのか?を常に「問う」
・そんな訳で、
 Small Sun を立ち上げたので、月2,000円で会員になってね。

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http://www.smallsun.jp/
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な流れでした。最後は、宣伝なのでまあ脇に置いておくとして。

# 難を言えば、月2,000円を年間24,000円先払い、途中退会で会費を戻さないのはどうかと思う。このあたりは、この面子だからなのか?

宣伝/この株式会社の形態は別として、私としては、アメリカの証券会社の儲け方、金融商品の中身の怪しさ、が明確になったので「良し」とします。

サブプライムローン/リーマンショックの原因となった金融商品については、

日本のCMBS、J-REITがなぜピンチか?
http://tennisnotsubo.blog75.fc2.com/blog-entry-74.html

が参考になります。2007年11月の記事ですが、既に危うさを知っている人は知っていたという感じです。

1.アメリカの住宅貸金が、サムプライムローンを始めた。
2.抵当/徴収権を、アメリカの証券会社に売ることを思いついた/誘われた。金融商品にした。
3.アメリカの証券会社は、日本やヨーロッパの銀行に金融商品を売った。利鞘を稼いだ。
4.日本の銀行は、買った金融商品を保持している。
  つまり、アメリカの移民/低所得者の借金を取り立てる権利/債権者となった。
5.おおもとの、サムプライムローンを支払う人(移民/低所得者)が払えなくなった。
6.なので、日本の銀行にある金融商品の価値が下がった。
7.銀行の自己資本率8%を守るために、貸し出しを制限する必要があった。
8.中小企業に貸している借金の取り立て、貸し渋りを始めた。

というわけで、風が吹けば桶屋が~、という流れで、アメリカの移民と日本の中小企業がつながります。途中、お金が何処になくなったのか?誰が利鞘で儲けたのか?というのは明らかで、証券会社が儲けました。

# このあたり、後で分かりやすいように図にしましょう。

というわけで、この手の金融商品は全部同じリスクを持っています。

それが、

・CMBS(商業不動産担保証券)
・REIT/J-REIT(不動産証券化商品)

だそうです。

この「債権」を「金融商品」に化けさせる、っていのがミソですね。日本の銀行は、ここ数年でサラ金会社と証券会社を買収/合併させましたから、ほとんどの銀行がこのリスク/おかしさを持ち合わせています。

# だから、城北信用金庫とか西京信用金庫などの信用金庫だと違うのかな?このあたりはよくわからず。

「つなぐ」と「問う」の話は、

バーチャルシティ三河国
http://www.mikawabushi.jp/index2.html

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な感じで、既存の商品をデザインしていきましょう。という話です。
ブランディングっていうことですね。

このブランド化については、

いたばし経営デザインフォーラム
http://www.city.itabashi.tokyo.jp/c_kurashi/022/022029.html

というのがあって、デザイン/ブランド力をつけましょう、ってのをやっています。
そうそう、忘れちゃいけないのは、

株式会社タニタ
http://www.tanita.co.jp/index.html

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は板橋区に本社があったんですね。知らんかった。
「体脂肪率」は、ここの社長さんの発案、というか体脂肪を計測できる体重計ってことかな。

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