[と掌握術] 自分の立場を自分で決めて外部に漏らさない

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長らく更新が滞っていたのは、別件の仕事を真面目にやっていたから…な訳もなく、いい加減こちらのブログも更新しようかなと。

次なる登場人物は、土御門元春(つちみかど もとはる)。元春(もとはる)で思い出すのは「佐野元春」というと年齢がばれますが、それはさておき。土御門の専門?は、二重スパイで物語の中で対立する魔術側と科学側の中間の存在です。二重スパイというところから、「魔術側の人間なんだけど、科学の学園都市に来ている」という話をひっくり返して、「と思わせておいて実は、魔術側に潜入している学園都市の人間」ということになっています。先のアレイスターの前に出て来ることから、このあたり確かに学園都市の人間かと…と思わせつつ、でもいいんですけどね。

「土御門元春」の画像検索結果

スパイ、とか二重スパイの役目は「外側から見れない相手の内実を探ること」です。なので、スパイの条件として、

  • 敵側の人間になる。
  • かつ、重要なポストに居る、あるいは重要な情報を得る立場になる。
  • 情報を、味方に伝達する手段を持つ。
  • 自分の身を危険にさらす。

というものがあります。味方のほうからすれば、外部から適度の情報が取れるのであれば、特にスパイを送り込む必要はありません。外部から見えない情報を取るためと、その危険を自分の身で犯すにはリスクが高い過ぎる場合に、スパイを使います。

先のスパイの条件を、味方がスパイを使う条件に直していくと、

  • 自分は、敵方の人間にはなれない。
  • 相手の内部の情報を欲している。
  • 相手の内部の情報は、スパイを通してしか得られない。
  • 自分の身を危険にさらすわけにはいかない。

ということになります。これ、実はIT業界の「外注」の扱いと同じなのです。「外注」には切り捨てのマイナスのイメージと、専門業務のオフショア的なプラスなイメージがありますが、それらをひっくるめて「外注」にする理由を直していくと、

  • 自分は、ITに詳しくない、あるいは、そのIT分野に詳しくない。
  • 相手(IT業界)の何等かの作業/成果を欲している。
  • 相手(IT業界)の詳細な情報/成果は、外注を通してしか得られない。
  • 自分の業種で、IT業界に深くかかわることは避けたい。

となります。これをIT業界の人自身に直しておくと、

  • 自分は、ITに詳しい。ITの内実ならば大丈夫。
  • 顧客にITを通して、作業/成果を出せる。
  • 顧客にITの情報や成果を、自分を通してのみ提供できる。
  • 顧客はITに深く変わりたくない。リスクだと思っている。

ってことですね。重要なのは、3つ目と4つ目のポイントです。「自分」を通してでないと、相手に情報を出せない状態を作ることによって、相手が「自分」を欲している状態を作ります。これは、騙しのテクニックでもよくやる方法で、他の情報をシャットアウトして、自分から「さも正しい情報」を相手に伝えます。かつ、「情報量」を他の人から来るものより多くすることで、あたかも実際に「自分が持っている情報量」が多く見えるようにします。そう、その情報自体が「本質的に正しいかどうか」は関係ありません。

4つ目のポイントは、相手にとって、自分が関わっている分野が「危険」であることを承知させることです。相手にとっては危険なこと、自分にとっても身を投じているのに危険であることをアピールします。実際に「自分にとって危険」であるかどうかは別な話です。詐欺の場合は、何も価値のないものを相手にさも高価であるように伝える、あるいは相手ににとってのみ高い効果があることを伝える、ことになります。まあ、本当に無価値なものを提供すると先が続かないので、顧客を次々と切り替えることになりますが(これそのものが詐欺の手口なんですけどね)。

という訳で、スパイ自体は「無価値」に近いものであるけど、スパイをする対象が非常に価値があるもの、というのが「スパイ」をする定義です。

製造業や貿易業とは違った形の商売の仕方になりますね。

そんな訳で、今日はここまで。

では、さいなら、さいなら、さいなら。