[と掌握術] ゴールを決めた後にステップ化して実行する

list このエントリーをはてなブックマークに追加

logo-toaru

久し振りの更新になりますが、例によって上条当麻は避けて、アレイスター・クロウリー とある魔術の禁書目録の登場人物 – Wikipedia の作戦の話に突っ込みましょう。

アレイスターは、学園都市統括理事長という肩書きでビルの中に逆さになって鎮座(逆さになってるけど)しています。

「アレイスター・クロウリー とある」の画像検索結果

原作を8巻ぐらいまでしか読んでないので、アレイスターがどんな能力(魔術的、科学的)を持っているのか知らないのですが、それまでの経緯をかんがえると「作戦を立案する」かつ「戦術を立てる」という能力にたけています。最終的なゴールは不明なのですが、それに向かうために数千の手順(だったかな?)を立ており、何か事件を起こす場合にはその手順に従い、かつ事件の結果によっては手順を省くことができます。「これによって手順の○○番から〇〇番まで省略することができた」という科白がありますよね。これがそれです。

IT業界では、手順、スケジュール、タスクなどの用語がたくさん出てきます。全体のスケジュール、プラン、計画を立てるために、細かなタスクを積み上げたり、逆にトップダウン的に WBS(work breakdown structure)に落とし込んだりと様々な「業界用語」があります。ええ、IT業界の中で通じる「業界用語」ですから、他の方には何が何やら…だと思うのですが、所謂「スケジュールを立てる」と思っておけばOKです。

さて、何らかのゴールに向かってスケジュールを立てるワケですが、それらには何等かのステップがありますよね。受験シーズンならば、少しずつ学習していく手順があるとか、家を建てるならばこういう手順があるとか、相手に戦闘で勝つにはこういう手順でやるとか、というものです。そう、これらの手順は実は、「孫子の兵法」にある、謀攻編の「戦わずして人の兵を屈す」に通じます。

関連画像

(まあ、ネタ的に買っておいても良い…かなぁと)

この「戦わずして」というのが重要で、戦う前に全て準備を整えてしまうという意味です。とかくIT業界では「不確定要素がぁ」とか「いろいろ複雑に絡みあっているからぁ」とか言われますが、まずは、ざっとでも計画を立てないと「どれだけ計画からズレてしまったのか」が分かりませんよね。もともとの計画が無ければ、何がどのようにズレているのか分からない。そうそう、マニフェストを立てなければ、どれだけズレているか分からないように、ズレているのを確認しなければズレていることすら認知できない…というどこぞの議員群のことはさておき。

この「戦わずして」は、

  • 戦う前に、実際に戦うときの準備を整えてしまう。
  • 戦う前に、相手のキーポイントをつぶしてしまう。

という2つの意味があります。前者のほうは「綿密な計画」になりますが(ただし、勝つためには「綿密」である必要もないので、本来ならば単純に「勝てる計画」だけでOKです)、後者のほうは既に勝てるための下準備を整えてしまうということです。兵法で云えば、暗殺なり寝返りなりなのですが、現代社会に引っ張ってくれば、発生するリスクを減らしておく(発生する不確定要素を減らしておく)ということになります。そうすると、実は、戦闘自体は「単なる手順をこなすという作業」に落とし込めます。

ここが、計画立案者と作業者の違いです。ただし、計画立案されたとしても不確定要素が現実に入ってしまうので、それを遂行するために相手の状況から判断するという能力=現場監督的な能力、を持つものが必要になります。こっちの話はまた別の機会に。

という訳で、アレイスターの能力に話を戻すと、将棋の先読みのようにひたすら手順を作り出していく能力があることがひとつと、現場で起こった結果に対して計画をすり合わせたときに、(ほぼ瞬時で)ステップのどの時点が現在位置なのかを把握する能力、というものを持っています。

これを先の、スケジュール&タスクの話にあわせていけば、

  • プロジェクトが完成するまでの、スケジュールとステップを導き出す。
  • 実際にプロジェクトが動いている状況で、ある状態を監視しいて、どのステップにいるのかを把握できる。

ということになります。状況によっては、計画時のステップから外れる(先読みが外れたということ)こともあるので、再び計画を立て直すという状況もあります。まあ、単純な PDCA の問題なんですけど、IT業界ではうまくいかない方が多いようで(ああ、昨今の国会議事堂内もそうですが)

そんな訳で、今日はこれまで、

では、さいなら、さいなら、さいなら。